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室生山上公園芸術の森

奈良県宇陀市。室生寺、龍穴神社、さらにその奥に、知る人ぞ知る公園があります。室生山上公園芸術の森。世界的な現代アーティスト、ダニ・カラヴァンが手がけた空間です。


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駐車場の隣にあるビジターセンター。半分地中に埋まってます。



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杉林の中を少し下ると視界が開けて全貌が見えてきます。



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第一の湖。「ピラミッドの島」。左に見えるのが「鳥の島」。



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モニュメントは大体COR-TEN鋼(耐候性鋼板)でつくられています。いわゆるサビ鉄板です。



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ピラミッドの島内部。




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それぞれのモニュメントのディテールが非常に素晴らしい。





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「ステージの島」一応、催し物が出来るようになっているようです。薪能とかやったら面白そう。



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島のディテール。砂利とコンクリートのエッジに萌えます。



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3つの島を直列に。




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しばらく歩くと第2の湖。天文の塔。



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側面。意外に前のめりになっています。



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階段になっていて上まで登れます。(実は小さな入口があって中にも入れることが、帰ってから判明。。。)


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階段のディテール。ボルト・溶接跡が一切見えません。


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公園に至る道路が非常に狭いので、どこかの工場で作って持ってきて置いたとは考えにくいんですが。。うーんすごい。



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らせんの水路。



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個人的にはこれがお気に入りです。



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さらにしばらく行くとらせんの竹林。



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竹林の中にあるらせん階段を地下へ下りていきます。





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またしてもディテールが気になりつつ。。



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地下からの見上げ。


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しばらく地下通路を抜けて、地上に戻ります。



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波型の土盛り。突き当たりは弘法の井戸。



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一番下流側にある施設棟。斜面を利用してうまく架構されていました。







さて、この公園最大の疑問、「どうしてこんなところにこんなものが?」については色々ないきさつがあるようです。(-->この辺りに非常に詳しく書かれています。)




要約すると、付近一帯は大規模な地滑りが頻繁に起こる軟弱地盤で、元々沼地のような状態だった。地滑りが起こりにくいように改良する工事を行うにあたって、単純な土木工事をやっても無駄なスペースが出来てしまうだけなので、せっかくだから公園化して過疎がすすむ室生村(当時)の町おこしと合体させてしまおうという構想が出来た。村出身のアーティスト井上武吉氏に依頼したが途中で亡くなってしまったので、その友人のダニ氏に依頼することになった。

・・・ということだそうです。なるほど、井上武吉氏は丹下健三(都庁舎)、村野藤吾(京都都ホテル)、栗生明(伊丹市平和モニュメント)等々、有名建築家とのマッチアップも多い彫刻家なので、我々には割と馴染みです。「my sky hole」など体験型アートも多いので、いきさつからすると「らせんの竹林」はダニ氏から井上氏へのオマージュなのかな、という気もします。


しかし理由はともかく、非常に山深いところにある上に宣伝もされていないので奈良県民でも存在を知っている人はごく僅か。果たして村おこしになってるのやら・・・


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と思ってたんですが、この日は連休中ということもあり、結構にぎわっていました。



感想としては、写真で見た感じよりも実際のほうがずっと良かったです。きっと竣工時より緑が育ちサビも進んで、ランドスケープが馴染んできたんでしょう。室生寺・龍穴神社と合わせて室生3大パワースポット巡りということで、秋の行楽シーズンには良いのではないでしょうか。
by yyaainfo | 2013-09-23 23:56 | Architecture
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兵庫県芦屋市。新しくオープンしたKHギャラリー芦屋に行ってきました。このギャラリーはコシノヒロコさんの元自邸で今までは非公開でしたが、最近コシノヒロコさんの作品を展示するギャラリーに改装され、一般公開がはじまりました。


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我々が行った日は、下界は大変な暑さでしたが、芦屋の山中は涼しく一面霧の中。安藤氏の建築と霧はとてもよく似合います。


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寸法体系が普段馴染みのある公共の安藤建築よりずっと小さい。手に触れる距離感で各部作られています。



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扇形の部分は寝室棟。

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琉球畳敷の和室。壁・天井は和紙貼。


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床と畳寄はOMZPの鉄板。恰好良い。



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和室に向かい合う形でメインホール。元はリビングだったそうです。




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窓の外は霧中に大きな松林のパノラマ。




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作品は、実際にコシノヒロコさんがコレクションで使用した生地を再構成したものということです。そうか。絵も上手いんでしたね。カーネーションで見ました。


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階段手すりのディテール。





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元ダイニングだった天井の高い展示室。




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キッチン・・・というかもはや厨房。




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特別に主寝室も見せて頂きました♪

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アールのついた造作家具は、裏面がウォークインクローゼットになっています。



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引き出しも湾曲してます。



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ゴージャスなバスルーム。




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ヒューマンスケールな設計と、それを住みこなす住み手のセンス。冷たいコンクリートに何だか温かさすら感じる住宅でした。ありがとうございました。



見学は予約制です。詳しくはこちら。
KH Galleryのホームページ
by yyaainfo | 2013-07-13 01:07 | Architecture

神戸コロッケ元町店

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神戸元町中華街。珍しい安藤忠雄氏設計のコロッケ屋さんです。いつものコンクリート打放しとはかなり趣が違いますが、新築ではなく改装だということです。建設現場用の足場部材で組み上げているそうですが、それほど無骨な感じでもなく細めの部材を組み合わせてなかなかスマートに出来上がっていました。


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記念にコロッケ頂きました。サクサクで美味い。ちなみにパッケージデザインは佐藤卓氏。




by yyaainfo | 2013-04-20 21:43 | Architecture
当ブログでは国内外の優れた町並みや建築物を撮影・公開しております。撮影した写真の著作権は山本嘉寛及び山本嘉寛建蓄設計事務所が有し、無断で複写・加工・転用を行う行為を禁止します。また撮影対象となる町並みや建築に対し、公道その他公共性を有する場所から撮影を行う場合はその設計者・所有者・管理者に対して撮影・掲載の許可を得る行為は一切行っておりません。これは建築物がその存在する町並みの形成に資する側面を有しており、わが国では著作権法第46条において建築物の利用が認められている事に拠ります。

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山本嘉寛建蓄設計事務所
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by yyaainfo | 2012-12-01 00:05 | Architecture

チャスカ茶屋町

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高齢者施設の設計資料を漁りに梅田のチャスカ茶屋町へ。ジュンク堂&丸善。日本最大の売り場面積の書店ビルです。上階はレジデンスとホテルになっています。


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尖りすぎてうまく絵におさまらない。。。

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近年、すっかり書籍はネットで買うことが増えたのですが、急に専門書が必要になった時はこういう本屋はとても助かります。茶屋町の付近は、梅田が苦手なやまもとも道に迷わずたどり着けるのでその点でも安心♪(梅田の地下ではいまだに道に迷います・・・)





by yyaainfo | 2012-01-08 23:55 | Architecture

日本橋の家

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自転車で日本橋に買い物に行った帰りに発見。



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雑踏の中に埋もれているので、言われなければなかなか分かりません。




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ファサード足元。よく見ると階段の上りはじめが恐ろしく窮屈になっています。確かに、これで上がれなくは無い。入口が引違戸になっているのも、開いたときに道路境界を越えてしまわないためと思われます。プランの極限ぶりがよく分かります。
by yyaainfo | 2011-05-21 01:11 | Architecture

南寺

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ジェームズ・タレル翁と安藤忠雄氏の合作。


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中も外も、よく出来てます。名作。

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よく見ると屋根裏が仏教寺院のデザインを踏襲していることが分かります。地垂木+飛櫓垂木。二軒(ふたのき)垂木スタイル。和を感じさせながら、モダン。



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ちなみに隣の公園に転がっていたベンチ。角材の組み物で出来上がっています。由来は良く分かりません。




by yyaainfo | 2010-11-09 00:10 | Architecture

李禹煥美術館

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最近できた安藤忠雄氏設計の美術館、李禹煥(ウーファン)美術館です。
地中美術館から歩いて10分ほどのところにあります。


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アプローチ


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階段の際ディテール。綺麗。



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ここもすごい人です。


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ファサード壁面の前。



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李氏の作品。



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アプローチ床ディテール。白い小石を固めて、切りっぱなしにしています。とても綺麗。



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コンクリートのパッセージが続く。残念ながら内部は撮影不可でした。


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敷地から海まで草原が広がっています。ちょうど谷間になっていて対岸の四国が見えますが、ちょうど高松辺りの工業地帯が見えない貴重な場所です。


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海岸まで出てみました。向こうに見えるベネッセミュージアムしかなかった頃に、雑木を踏み分け確かこの浜辺まで歩いてきました。それから10年後、こうしてここに立っているのはなんだか不思議なものです。
by yyaainfo | 2010-10-20 00:52 | Architecture

大丸心斎橋本館

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年末商戦でにぎわう御堂筋。関西人ならおなじみの風景ですが、この大丸の建物は実は結構有名な建築です。


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この建物の最大の面白さは、踊り場をスキップフロア的に利用した階段室と1階~中2階の吹き抜けだと思います。竣工が1922年ですから、当時としては相当斬新だったんじゃないでしょうか。今でもとても気持ちいい空間です。個人的にもとても思い入れのある建築で、小さい頃、親に連れられて行くたびに、なんかここ面白くて好き、みたいな感覚があったことをよく覚えています。もちろんヴォーリズの事ことなど全く知らなかった訳ですが、今から思えばはじめて「建築体験」をした場所の一つ なのかなあという気もします。


空襲であたり一面焼け野原になった中、このビルだけ残っている写真を見たことがあります。特別頑丈だったからか、ラッキーだったからかよく分かりませんが、 いずれにせよよく残ったものです。その後の保存もとても良好ですし、後から建った隣の村野藤吾設計・旧そごうが先に解体されていることを思えば、とても幸運な建築クンです。


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踊り場のニッチに水のみ場。こういう感覚は今の商業建築にはないですねぇ。まだまだ永く残ってほしい建築です。
by yyaainfo | 2009-12-25 12:39 | Architecture
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近くに行ったので久々に立ち寄りました。


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風化していた打放しコンクリートが綺麗になっていてびっくり。最近は打放しコンクリートをリフレッシュする技術もずいぶん向上していますね。


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住吉大社界隈。建設当時の写真とは随分風景が変わってますが、下町風情を残す町並み。チンチン電車に住之江競艇。良いところです。




by yyaainfo | 2009-02-08 23:46 | Architecture

大阪・奈良を拠点に新築住宅やマンションリノベーション、古民家改修、古ビル再生、店舗の設計を行う一級建築士事務所です。


by 山本嘉寛建蓄設計事務所